カタナに取り付けるため、GSX-R1100(GV73A)の正立フロントフォークを中古で購入し、オーバーホールしました。
分解
分解時の写真は撮りそこないました。
インナーチューブはオイルシールやストッパリングを外した後、何度も勢いをつけて引っ張ったら抜けました。
シリンダボルトはインパクトなしでも緩めることができました。
塗装
せっかくなのでアウターチューブを塗装します。
以前別のバイクのフェンダーをラッカー塗装にウレタンクリアを塗って仕上げたことがありますが、飛び石で塗装が剥げてしまったので、ウレタン塗装では不安があります。
剥がれにくい粉体塗装をしたいですが、減衰アジャスターが非分解式のため外せないので、このままでは焼き付けを行う粉体塗装はできません。
バイクショップに頼んで分解してもらい、塗装の依頼をしました。
38,500円。
組み付け
次回オーバーホールする時のために写真をたくさん撮っておきたかったですが、手がオイルまみれになるし、作業に熱中していたのであまり撮れませんでした。
インナーチューブにスライドメタルを嵌めます。
広げて押し込むだけで、工具等は使用しません。
分解時にオイルロックピースが固着してアウターチューブ内に残っていたのを取り出すのに苦労したので、外周を磨いておきました。
アウターチューブにオイルロックピース、インナーチューブを挿入し、スライドメタル、ワッシャを叩き込みます。
VU40×50cmの塩ビパイプを使用しました。
さらにオイルシールを叩き込み、ストッパーリングを嵌めます。
嵌め込む溝のギリギリのところまでオイルシールが来ていたので、すんなりとは嵌まらなかったですが、グリスをつけたら多少嵌めやすくなりました。
次のオーバーホール時に外せるのか心配です。
ダストシールを嵌めます。
インナーチューブのフチや錆でオイルシールを傷つけないように、念のためラップを巻いて保護します。
ぐっと押し込むだけで嵌まります。
パイプ等で叩き込まなくてもよいです。
減衰アジャスターは最大限締め込んだ状態にしておきます。
オイルは入れずにシリンダーとスプリングを入れ、トップキャップ(延長キット)を閉めて組み立てます。
スプリングの圧でシリンダーの回り止めができるので、ガスケットを付けてボルトを締めこみます(34~46N・m)。
分解する時もスプリングの圧でシリンダーの回り止めをするので、35~38N・mくらいで締めておきます。
回り止めのためにアルミ角パイプを買っておいたが使わなかったです。
トップキャップを外してスプリングを抜き取り、オイルを入れます。
オイルはカワサキG5を418㏄、油面で146mmとしました。
反省点
ストッパーリングがうまく嵌まらず、スライドメタルやオイルシールの脱着をしたため、オイルシールに傷がついた可能性があります。
オイルが漏れるようであれば、再度オーバーホールが必要です。
→オーバーホールしから何日か経ち、ストロークさせてみたが漏れていはなさそうでした。
純正部品で注文出来なかったため、イニシャルアジャスターOリングを交換していません。
採寸したところ、概ね内径16mm径2.5mmでした。
次にオーバーホールやフォークオイルを交換する時は、汎用品を購入して交換することにします。
磨いてもインナーチューブの錆を取り切れませんでした。
オイル漏れがないということは現時点では大丈夫なのでしょうが、いずれは再メッキや新品購入を考える必要もあるかもしれません。